先日ドイツで行われたFIFAコンフェデレーションズカップ。
本来は各地域連盟のチャンピオンが競い合う大会なのですが、今回は、2006年のワールドカップドイツ大会のリハーサルという側面も持っています。
なにしろワールドカップは世界中からあつまった32チームが、まるまる一ヶ月間かけて、競い合う大会に、国内外からの多くの観戦者があつまるので、いろんな準備をする必要があります。警備の仕方、観客への案内の方法、交通手段の確保などなど。
そういったことが、実際に上手くできるのか、コンフェデの期間を通じてテストするのです。
で、観戦するサポーターとしても、何の準備も心構えもなしで、ワールドカップの会場に向かっても、思わぬことで、十分に楽しめなくなってしまう、可能性があります。
そんななか、フットボール道場の常連のYさんは、コンフェデの観戦にでかけ、現地のいろんな情報を収集してくださいました。
ぜひ、多くのサッカーファンに共有してもらいたいということで、このブログで、公開させていただきました。
ちなみにYさんは40代の海外でも活躍されているビジネスマンです。
そういったことも考慮のうえ、お楽しみください。
ワールドカップ2006 スカウティング・レポート
コンフェデレーションズカップを見にドイツに行ってきました。
日本のグループリーグ戦の行われた、ハノーバー・フランクフルト・ケルンに3日ずつ滞在し、計3試合を見ました。来年のワールドカップを現地で十分に楽しむ準備のため、試合観戦だけでなく、色々調査をしてきました。
以下、項目ごとにレポートいたします。は
1) 宿泊施設
euro2004のリスボンでも、ホテル代はガイドブック記載料金の2倍以上でした。ドイツでも展示会などが開催されると2倍以上に跳ね上がります。と言うわけで、Bed&Breakfast(料金はホテルの半額以下、朝食付き40euro程度)を利用しました。B&Bの欠点はTEL/FAXが自由に使えないことです。
2) 遠距離移動方法
ドイツ国鉄(Die Bahn)が最も便利で安いが、来年6月の時期には大混雑が予想されるため、事前予約が重要なポイント。レンタカーは数人で移動する場合は経済的だが、外国人にとっては、返却方法が非常に判りにくい。
3
) 都市内の交通機関
ほとんどの開催都市で電車網(S-Bahn、U-Bahn)が発達しているので、車より便利。
4) インターネットカフェ探し
6都市全てで複数のインターネットカフェを探して、実際に使ってみたが、日本語表示(入力も含む)可能なPCは非常に少ない。事前に日本語入力サイトのURL(romaji kana station)を調べていったのだが、非日本語PCでは文字化けしてしまうため、xxx・yyy・zzz等の選択肢から正しいコマンドを選択してアクセスするのは至難の技、途中でギブアップしてしまいました。
ドイツのキーボードは「Z」と「Y」の位置が入れ替わっており、特殊文字(@、/ など)も位置が若干違います。
5) Prepaid携帯電話
B&Bに宿泊して、友人と連絡を取ったり、情報を集めるには、携帯電話が必要になる。数種類カタログ(ドイツ語!)を集めたが、パスポートと現金(100euro程度)で簡単に手に入るようだ。ただし、電話番号を告知するネットワークが必要。
6) Hot Spot(無線LAN可のカフェ)
Starbucks Coffee、Hard Rock Cafeの一部でやっているが、一般的ではない。カタログは入手(ドイツ語!)したが、日本語PCを持ち込んで使うのは困難か?
7) 銀行
Citibankで2回現金を引き出した。本番では、観光客だけでなくスリも集まってくると思われる。その中で、現金を持っている日本人は最も狙われやすい存在です。
8) レストラン
パンフレットも集めたし、有名な店にも行ったのですが、あまり記憶に残っていません。フランクフルトでは、馴染みの日本料理店に入り浸っていました。
日本人にとって、ドイツ料理は一人で食べるには量が多すぎるのです。
中心街のデパートにあるセルフサービス形式のデリは、量も種類も自分で選べるので昼食には最適です。
9) チケット
ワールドカップを見に行くためには、まずTicketを手に入れなければいけません。Ticket販売はインターネット経由のみで、2005年2月から第1次販売(抽選)が開始され、現在2次販売中です(人気Teamおよび出場の可能性のあるTeamのTicketはすでに売り切れており、実質的に終了)。
Stadium のCapacityは2,930,000枚、スポンサー・VIP・メディア・警備などの分を差し引いて、一般のサッカーファンが購入可能なTicket枚数は2,260,000枚。
Ticketには、試合会場・開催日を指定して購入する Single Ticket と、見るTeamを指定するTST(Team Specific Ticket)の2種類があります。
TSTにはTST-3/4/5/6/7 の5種類があり、グループリーグ3試合を見るTST-3、決勝までの7試合(グループリーグ3試合、決勝トーナメント4試合)を見るTST-7などがあります。
第1/2次販売では812,000枚のTicketが売り出されました。
その内訳は
Single Ticket: 665,000枚
TST’s: 147,000枚
第3次販売(抽選)は12/9の本戦抽選会後に受付が始まります。全チームの試合スケジュールが決まった後なので、購入希望者も第1次販売(抽選)より増え、倍率も高くなると予想されます。
申し込みは、希望者を公平に扱うために、重複申し込みをできるだけ排除するシステムになっています。申込者にはパスポート番号を記入し、1人最大7枚まで、1世帯から1回の応募、などの条件が課せられています。これに違反するとTicket購入の権利が消滅するので要注意です。ドイツ人は事務的にどんどん進めていくので、要注意です。
8月23日に、1次/2次販売で権利消滅(重複申し込み、支払いミス)のために約40,000枚が再販されました。HPを注意深くチェックしていた人達にはハッピーな結果となったようです。
詳細は、
http://www.fifaworldcup.com
をご覧になり研究してください。